保育士の離職率と退職理由について/離職や退職の原因を探る!

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保育士の離職率と退職理由について/離職や退職の原因を探る! 退職

保育士は「子どもの夢ランキング」で毎年上位にランクインする人気のある職業です。

子どもたちにとって、笑顔で遊びながら赤ちゃんのお世話をする保育士の姿は憧れの対象となります。

一方で、毎年上位にランクインする「離職率の高い職業」でもあり、保育士の現場では人手不足が絶えません。

夢として育ってきた保育士としての道が現実と合わず、退職を検討するケースも多く見受けられます。

この記事では、保育士の離職率と退職理由について解説していきます。

 

保育士の離職率

保育士という仕事は、子どもたちの発達を近くで観察し、その成長をサポートする非常にやりがいのある職業です。

しかし、勤務先によっては激務に見合わない低賃金に悩んだり、ギクシャクした人間関係に疲弊したりして「もう保育士なんて辞めたい」と考える人も少なくありません。

実際に、保育士の離職率はどれくらいなのでしょうか。

保育士の離職率は9.3%

厚生労働省の統計データ「保育士の現状と主な取組」によると、保育士の離職率は9.3%とされています。

公立保育園の離職率は5.9%、私立保育園の離職率は10.7%なので、私立の方が離職率が高いことがわかります。

 

保育士の退職理由

では、保育士が辞める退職理由には、一体どのようなものがあるのでしょうか?

引用:令和4年度東京都保育士実態調査

令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)によると、

保育士を辞めた理由の上位5位の結果は、

保育士を辞めた理由
  1. 「職場の人間関係」(31.5%)
  2. 「仕事量が多い」(23.1%)
  3. 「給料が安い」(22.1%)
  4. 「健康上の理由(体力含む)」(20.6%)
  5. 「労働時間が長い」(18.6%)

と、「職場の人間関係」が3割強(31.5%)で最も多くなっています。

それぞれ解説していきます。

1位. 職場の人間関係

保育士が仕事を辞める主な理由の中で最も多いのは、「職場の人間関係」で、その割合は31.5%です。

多くの保育園では、国の配置基準に基づいて複数の担任が協力して働いていますが、保育士同士の異なる保育観や仕事の進め方が原因で関係が悪化することがよくあります。

また、保育園は閉鎖的な環境で、外部との交流が制限されているため、内部での派閥や仲間外れも生じやすいです。

さらに、保育士の職場は依然として男性が少なく、主に女性が多くなっています。

女性同士の軋轢が発生し、職場の雰囲気が悪くなると、その状況に関わっていなくても、仕事を続けることが難しく感じられ、退職を考える人も増えています。

2位. 仕事量が多い

たとえ行事が少ない保育園であっても、子供たちが楽しむためのイベントは不可欠です。

主要な行事には運動会や夏祭り、クリスマス会などがありますが、その他にも毎月のお誕生日会や避難訓練など、年間を通じて様々な企画が必要です。

保育の合間には日々の書類作成が発生し、残業や仕事を家に持ち帰ることがしばしば発生するのが保育士の仕事の特徴です。

3位. 給料が少ない

子どもの命を預かる大変な職業にもかかわらず、保育士の給料は少ないと言われています。

厚生労働省が行った「令和4年賃金構造基本統計調査」によれば、保育士の平均月給は約26万6,800円であり、これをもとに手取り額を考えると、一般的には20万円程度と見積もられます。

保育士の給与を他の職種と比較すると、

月給
  • 全職種平均:34万100円
  • 保育士:26万6,800円
年収
  • 全職種平均:496万5,700円
  • 保育士:391万3,700円

となっており、他の職種に比べて給与水準が低いと言えます。

4位. 健康上の理由(体力含む)

保育士の仕事は、子どもたちのお世話や見守りなど、体力を要する業務が中心です。

食事のサポートや衣服の手助け、抱っこやおんぶ、子どもたちのトラブルの仲裁、指導など、多岐にわたる保育活動が求められます。

同時に、保護者との関係も重要で、食事や連絡帳の記入などを通じてコミュニケーションをとる必要があり、笑顔や気配りが大切な仕事です。

このような多様な業務に従事する中で、保育士は体調を崩すこともあり、それが理由で仕事を辞める人もいます。

また、職場の雰囲気が悪い場合は、精神的につらい状況が続くことがあり、相談できずに離職するケースも発生します。

5位. 労働時間が長い

保育士は、仕事の中心が子どもたちの保育にあるため、通常の1日8時間の労働時間では十分な仕事ができないことがよくあります。

子どもたちを預かりながら保育活動に従事しているため、他の業務に充てる時間が限られているのが実情です。

たとえ残業がなくても、仕事が終わらない場合は家に持ち帰って作業をするケースもあり、その結果、労働時間が長くなることがよくあります。

 

保育士の離職を防ぐには?

保育士の離職を防ぐためにポイントとなる点は、以下の3つです。

  • 良好な人間関係を保つ
  • 作業を効率的に行う
  • 給料が高い保育園を選ぶ

それぞれ解説していきます。

良好な人間関係を保つ

高い離職率の一因として、職場の同僚や先輩との人間関係が悪化することが挙げられます。

仕事をスムーズに進め、子どもたちに良い影響を与えるためにも、同僚や先輩との関係を良好に保つことが重要です。

作業を効率的に行う

保育士は子どもたちとの関わり以外にも事務作業などが発生しますが、これに時間をかけすぎると精神的な負担が増え、離職の原因になります。

事務作業を効率的にこなすために、事前に書類を整理し、作業の二度手間を省くことやパソコンスキルの身につける、といったことが役立ちます。

給料が高い保育園を選ぶ

高い給与を得られる保育園に就職することは、離職を予防する手段の一つです。

残業が避けられない状況ではあるものの、給与水準が高い場合は、離職率が低い傾向があります。

給与の水準を把握し、相場よりも高い保育園を見つけるためには、転職サイトの活用がおすすめです。

離職を防ぐことも踏まえて、高給与の保育園を探す場合は、転職サイトに登録しておくことをお勧めします。

関連記事➤保育士転職サイトおすすめランキング!

 

保育士転職サイトに登録

離職率の低い職場を見つける際には、保育士専門の転職サイトを利用することがおすすめです。

なぜなら、これらのサイトには保育士向けの求人情報や保育士としてのスキル向上に関する情報が豊富に掲載されているからです。

企業の評判や求人条件なども比較しやすく、自分に適した働き方や職場環境を見つけるのにとても役立ちます。

転職サイトでは、保育士に特化した専任のキャリアアドバイザーが面接対策や履歴書の作成などをサポートしてくれるので、効率的に転職活動を進めることができます。

さらに、非公開求人や独占求人も紹介されることがあり、他では見つからない魅力的な職場にも出会える可能性があります。

転職を成功させるために、ぜひ転職サイトを活用してみてください。

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まとめ

この記事では、保育士の離職率と退職理由についてご紹介しました。

保育士の方で、もし今の職場に不満があるならば、ほかの保育園に転職すれば悩みが解決するかもしれません。

子ども達の笑顔に囲まれ、やりがいのある保育士の仕事を続けるためにも、環境を変えることをおすすめします。

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