FP3級試験は、お金にまつわる知識を網羅的に学習する国家資格です。
これからお金の勉強を始めたいと考えている30代・40代の方におすすめの資格で、日常生活でのマネーリテラシーを身につけたい場合は3級レベルで十分に学ぶことができます。
この記事では、FP3級試験やメリットについて解説していきます。
最後まで読んで参考にしてください。
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FP(ファイナンシャルプランナー)とは
FPとは「ファイナンシャルプランナー」の略で、税金や保険、年金といったお金に関する幅広い知識と視野を持ち、ライフプランの設計等を行ういわば「お金のエキスパート」です。
FPには、「ライフプランニングと資金計画」「金融資産運用」「タックスプランニング」「リスク管理」「不動産」「相続・事業承継」の6つの分野の知識が求められます。
FP3級と他のFP資格
FPの資格には2つの種類があります。
- 国家資格:FP技能士
- 民間資格:AFP、CFP
ひとつは国家資格である「FP技能士」、もうひとつは民間資格である「AFP」と「CFP」です。
FP技能士には3段階のレベルがあり、3級、2級、1級に分かれています。
FP技能士の資格試験は、「日本FP協会」と「金融財政事情研究会(きんざい)」の2団体が実施しています。
AFPとCFPの資格試験は、「日本FP協会」が実施しており、AFPが2級FP技能士、CFPが1級FP技能士とほぼ同じ水準の難易度となっています。
FP3級の資格を取得することで、自己資産の運用・管理、家計の健全な運用、老後の備えなどについて基礎的な知識とスキルを身につけることができます。
FP3級
FPに関連した知識や経験がない人に向けた資格で、入門資格という位置づけです。
お金全般に関する知識が得られ、個人や家族の資産を管理するための基礎を学べます。
勉強した内容は、人生に役立てることができます。
FP2級
FP3級よりも上位の資格であり、より高度なファイナンシャルプランニング技術を身につけることができます。
3級合格者か2年以上の実務経験がある人などが受検できます。
FP1級
FP資格の中で、最上位の資格です。
FP1級では、不動産や金融業界で必要となる、より専門的な知識が求められます。
AFP
AFP(Affiliated Financial Planner)は、FPとして必要な知識が十分あり、相談者に対して適切なアドバイスや提案ができるFP技能を習得した人に与えられる資格です。
CFP
CFP(Certified Financial Planner)は、日本国内で唯一の国際認定資格で、FP資格の最上位の位置づけです。
高度なFP技術を有するプロフェッショナルを認定する資格であり、日本でもCFP資格の取得者は多くいます。
FP3級取得のメリット
お金に関する基礎的な知識が身につく
FP3級で出題される内容は、自分の暮らしに直結した年金や保険、相続などといった基礎知識や、お金の管理方法、社会のルールに則したお金の扱い方が学べます。
日常生活において、お金に関する基本的な知識を持つことができます。
資格取得によるスキルアップ
FP3級を取得することで、お金の基礎知識が身につくだけでなく、資格取得に向けた勉強方法や、問題解決能力など、スキルアップにも繋がります。
FP2級・FP1級取得のステップアップ
FP3級は、FP2級・FP1級の取得のステップアップとしても位置づけられています。
FP3級を取得した後は、より高度な知識や技能を身につけるため、FP2級・FP1級の取得にチャレンジすることも可能です。
以上のように、FP3級の取得は、お金に関する基礎的な知識を幅広く身につけることが可能です。
年代を問わずお金の管理に関心をもつきっかけにもなり、メリットが多いとされています。
FP3級の試験内容
FP3級の試験は、学科試験と実技試験で構成されています。
学科試験
学科試験は、日本FP協会・きんざいともにマークシート形式で行われ、3択問題が30問出題されます。
60点満点中36点以上取ることができれば合格です。
実技試験
実技試験は、試験実施団体によって違いがあります。
日本FP協会の実技試験では、「資産設計提案業務」に関する問題が20問出題され、100点満点中60点以上の得点で合格です。
一方、きんざいの実技試験では、「個人資産相談業務」または「保険顧客資産相談業務」のうち、受検者がどちらかを選択したほうの問題が5題15問出題され、50点満点中30点以上の得点で合格です。
どちらの団体が実施する試験でも、合格すれば同じように「FP3級技能士」の国家資格が取得できます。
FP3級試験の勉強方法
教材を使って学習する
専門の出版社が出版するテキストや参考書を利用することで、必要な知識を身につけることができます。
教材には、例題や模擬試験も含まれていることが多く、復習や演習にも役立ちます。
テキスト選びは個人によって異なることがありますので、複数のテキストを比較し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
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スクールや通信講座を活用する
FP3級試験対策のスクールや通信講座を活用することで、効率的に知識を習得することができます。
講師による解説や、受講生同士の意見交換なども、理解度を深めるために役立ちます。
FP3級についてのまとめ
FP3級試験は初心者にとって大きな挑戦ですが、適切な学習と努力を重ねることで合格への道が開かれます。
マネーリテラシーの向上だけではなく、キャリアアップの資格としてFP資格を目指してみてはいかがでしょうか。