「レイジング・ブル」(Raging Bull)は、1980年に公開されたアメリカ映画で、マーティン・スコセッシが監督、ロバート・デ・ニーロが主演を務めた名作です。
実在のボクサー、ジェイク・ラモッタの半生を描いた伝記映画で、激しい暴力性と繊細な感情の葛藤が見どころのドラマです。
ロバート・デ・ニーロはこの役のために大幅な体重の増減を行い、アカデミー賞主演男優賞を受賞するなど、圧倒的な演技で話題となりました。
「レイジング・ブル」は、自分自身との闘いに苦しむ人、感情のコントロールに課題を感じる人にこそ刺さる映画です。
ジェイク・ラモッタの苛烈な人生を通じて、自分の限界と向き合う重要性を教えてくれる本作。
観た後には、感情をコントロールし、自分の人生にもっと向き合いたいと感じさせてくれる一本です。
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レイジング・ブルの概要
「レイジング・ブル」は、イタリア系アメリカ人ボクサー、ジェイク・ラモッタの波乱に満ちた人生を描く作品です。
激しい闘志と自己破壊的な性格が特徴のラモッタは、リング内外で自分と戦い続ける孤独な人物。
映画はその姿を白黒の映像で描き、ダークでリアルなトーンを演出しています。
1980年製作/129分/アメリカ
原題または英題:Raging Bull
劇場公開日:1981年2月14日
レイジング・ブルのあらすじ
物語は、ジェイク・ラモッタがボクシングにおいて成功を収める一方で、私生活では妻や弟といった大切な人々を疑い、支配し、苦しめる様子を描きます。
彼はリングの中でのみならず、私生活でも絶えず争いを抱えており、その疑い深い性格と怒りの制御できなさが彼を追い詰めていきます。
物語は彼の成功と転落、そして再起にフォーカスしています。
ジェイクは世界ミドル級チャンピオンの座を手にしますが、その栄光は長続きせず、彼の暴力的な本性が彼を孤立させ、キャリアと家族関係を次第に崩壊させてしまいます。
最終的に全てを失ったジェイクは、ボクサー引退後の苦しい生活の中で自らの行いを振り返ることとなります。
レイジングブルのスタッフ・キャスト
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ポール・シュレイダー/マーディク・マーティン
キャスト:ロバート・デ・ニーロ/ジョー・ペシ/キャシー・モリアーティ/フランク・ヴィンセント/ニコラス・コラサント
レイジング・ブルの見どころ
レイジング・ブルの見どころは、
ロバート・デ・ニーロの圧巻の演技
デ・ニーロはジェイク・ラモッタ役のために、トレーニングを通じてプロ並みのボクシングスキルを習得し、さらに役作りのために一時的に約27キロ増量しました。
その迫真の演技と変化は圧倒的で、観客にリアルなラモッタ像を見せつけます。
モノクロ映像による映像美
映画は白黒で撮影されており、この手法がジェイクの荒々しい感情や暴力性をさらに強調しています。
スコセッシ監督は、この色合いが作品の持つ重苦しいトーンにぴったりだと感じており、試合シーンでは特に緊迫感が増しています。
リアルなボクシングシーンと人間ドラマ
ボクシング映画でありながら、単なるスポーツ映画を超え、主人公の内面や複雑な家族関係、嫉妬や孤独感といった人間の本質を描いています。
試合のシーンでは観客を引き込む臨場感があり、またリング外の生活ではジェイクの葛藤や破滅的な性格が映し出され、彼の生き様に対する深い理解が得られるでしょう。
「レイジング・ブル」は、人生の闘いを描いた名作として高く評価され、ボクシング映画や伝記映画の枠を超えて多くの映画ファンに愛され続けています。
レイジング・ブルの感想
「レイジング・ブル」を観た感想をざっくり言うと、「これはただのボクシング映画じゃない、むしろ人生をぶつけ合うドラマだ」って感じですね。見終わった後、心にズシッと重みが残る、そんな映画でした。
まず、ロバート・デ・ニーロの演技が圧倒的です。ジェイク・ラモッタ役のために、彼が体重を何十キロも増減させた話は有名ですが、見ていてそれだけじゃないのが伝わってきます。ボクサーとしての姿勢やしぐさ、試合中の細かい動きがリアルで、本物のラモッタがスクリーンに蘇ったかのような臨場感があるんです。それに加えて、彼が演じるラモッタの“負けず嫌いで暴力的”な性格がとにかくリアルで、見ているとどんどん彼の内面に引き込まれました。
ラモッタはとにかく嫉妬深くて疑り深い。試合でもそうだし、プライベートでもいつも人と争ってる。弟ジョーイとの関係や、妻ヴィッキーへの嫉妬心なんかが描かれてるシーンは本当に生々しいです。「この人、自分でも止められないくらい自滅してるな」って思わせる場面も多くて、観客としては目を背けたくなるような痛々しさを感じます。でも、その欠点も含めて“人間くさい”からこそ、なんか共感しちゃう部分もあって、複雑な気持ちになるんですよね。
見どころの一つとして、やっぱりボクシングの試合シーンが挙げられます。マーティン・スコセッシ監督はリング上での殴り合いをただのスポーツシーンとして描いてないんです。そこにはラモッタの内面が詰まっていて、リングの中でも自分自身と戦ってるような感じが出てます。特に試合で血だらけになるシーンなんかは、その痛みがこっちまで伝わってくるようで、「ここまでやるか」って思わされました。
それから、モノクロ映像も素晴らしいですね。映画自体がモノクロで撮影されているので、どこかノスタルジックな雰囲気が漂っています。この色使いが、ラモッタの暗い過去や苦悩をさらに際立たせていて、彼の人生の荒々しさや孤独感がより深く胸に響きます。特にスローモーションで映されるシーンなんかは、絵画のように美しいけれど、背後にある痛みや闘志が感じられて圧倒されました。
「レイジング・ブル」は、リングでの闘いだけじゃなく、人生そのものがボクシングみたいなもんだってことを描いている映画です。最後には栄光を失い、孤独に陥るラモッタの姿が映されるんですが、それでも彼は生き続け、リングに戻ろうとします。どんなに自分を追い詰めても、また立ち上がろうとする姿に、見ているこっちも「人生ってそういうもんかもな」と考えさせられます。
レイジング・ブルの感想
「レイジング・ブル」を観ると、ラモッタの生き様から「人間の本質って何だろう」って考えさせられるし、人生のリングでどう闘っていくか、そういった普遍的なテーマが浮き彫りになってきます。
ぜひ一度ご覧になってください。
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